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【関西の議論】「今も妻子は保湿クリームを…」闘い続く露店爆発事故の被害者 花火打ち上げ再開は時期尚早か…渦巻く賛否

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【関西の議論】
「今も妻子は保湿クリームを…」闘い続く露店爆発事故の被害者 花火打ち上げ再開は時期尚早か…渦巻く賛否

露店爆発事故から3年を経て、初めて打ち上げられた花火。「まちを元気に」「時期尚早では」などと賛否両論も渦巻いた=8月21日午後8時8分、京都府福知山市(志儀駒貴撮影) 露店爆発事故から3年を経て、初めて打ち上げられた花火。「まちを元気に」「時期尚早では」などと賛否両論も渦巻いた=8月21日午後8時8分、京都府福知山市(志儀駒貴撮影)

 この夏、京都北部のNPO法人が企画、実施した花火の打ち上げが激しい論議を巻き起こした。京都府福知山市で3人が死亡し、約50人が重軽傷を負った北近畿最大規模の「ドッコイセ福知山花火大会」の露店爆発事故から3年が経過する中、「みんなが元気になれば…」とまちの活性化を目的に、大会と別の形で花火の打ち上げが行われた。大会は事故後、開催中止の状態が続いている。事故の記憶が色濃く残る時期の花火打ち上げに、被害者からは「早すぎる」という声も浮上したのだ。

花火大会で起きた悲劇

 露店の爆発事故があったのは3年前の平成25年8月15日午後7時半ごろ。福知山市の由良川河川敷の「第72回ドッコイセ福知山花火大会」の会場で起きた。

 同大会は北近畿最大規模を誇り、24年は約11万人の観客が訪れるなど市を代表する夏の一大イベント。市や福知山商工会議所などでつくる実行委員会の主催で毎年8月15日に開催され、事故当日は午後7時半すぎから1時間半にわたって約6千発が打ち上げられる予定だった。

 爆発事故の原因となったのは、露天商のずさんな携行缶の取り扱いにあった。当時、ベビーカステラの露店の店主だった男が、屋台の自家発電機に給油する際、炎天下に長時間放置され、発電機の熱風にさらされて内圧が高まった携行缶のふたを開けたことによって、噴出したガソリンが屋台の火気に引火し、爆発したのだ。

 突然、「ボンッ」という爆発音とともに数メートルの火柱が上がり、オレンジ色の炎が、花火の打ち上げを待っていた大勢の観覧客を襲った。花火大会は一瞬にして暗転した。

「加害者の露店主に変わって治療費を代払いしている」と実行委 補償打ち切りも

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