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【「核のごみ」への責務(5完)】「10万年保管」の安全はどう担保? 現世代での最終処分、冷静な議論を

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【「核のごみ」への責務(5完)】
「10万年保管」の安全はどう担保? 現世代での最終処分、冷静な議論を

最終処分時に使用する特殊容器の実物大見本。直径1・05メートル、長さ4・75メートルにおよぶ=4月28日、フィンランド・オルキルオト島 最終処分時に使用する特殊容器の実物大見本。直径1・05メートル、長さ4・75メートルにおよぶ=4月28日、フィンランド・オルキルオト島

 原子力発電で生じた使用済み燃料の世界初の最終処分場「オンカロ」の建設が進むフィンランド・オルキルオト島には、処分時に使用する特殊容器の実物大の見本が展示されている。

 直径1・05メートル、長さ4・75メートルの銅製の巨大な筒が横たわり、その横に、やや小ぶりで四角い穴が開いた鉄製の筒が並んでいる。穴は12個あり、ここに使用済み燃料を挿入し、銅製の筒に入れた上で周囲を粘土質で覆い、地下深くに埋め込む計画だ。

 オンカロの運営主体となるポシバ社によると、原子炉から出し、1年経過した使用済み燃料の放射線の表面線量は5万ミリシーベルト。人間が浴びれば数十秒で死に至る。放射線のレベルが自然界と同じになるには、数万~10万年が必要だという。

 現在から10万年前といえば、地球上にはすでに我々の祖先であるホモ・サピエンス(現生人類)がいたとはいえ、どのような環境だったのか想像もつかない。逆に10万年先を考えても、技術力はもとより、国境や言語はどうなっているか。そもそも、人類が存在しているのか。何も見通すことができないのが現実だ。

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