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【「核のごみ」への責務(4)】安全性の追求 あくなき調査

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【「核のごみ」への責務(4)】
安全性の追求 あくなき調査

使用済み燃料最終処分場「オンカロ」 使用済み燃料最終処分場「オンカロ」

 フィンランド語で「洞窟」を意味する、同国の原子力発電使用済み燃料を地中深く埋める最終処分場「オンカロ」。2023年の操業開始を目指し、建設工事が進む現場を訪ねた。

 ごつごつした岩肌がむき出しになった薄暗い坑道が地中へ続く。専用車で緩やかな下り坂を下ること十数分。地下450メートルに造られた広い空間から、長さ100メートル超の横穴が3本伸びていた。

 横穴には、使用済み燃料を埋める直径1・75メートル、深さ8メートルの穴が10メートル間隔で試掘されている。この穴に、強い放射線を放つ使用済み燃料を50年間冷却した後、腐食に強い銅製の特殊な容器に入れ、さらに周囲を粘土質で覆った上で埋める。

 オンカロには、フィンランドの原発5基(うち1基は建設中)から出る使用済み燃料計5440トンを埋設し、2100年ごろに完全密閉する計画だ。坑道の総延長は最終的に35キロになると見込まれる。

 「その時点も、その後の管理もこれからの世代に引き継がざるを得ない。だからこそ、安全性には細心の注意が必要だと肝に銘じている」。エネルギー政策を所管する雇用経済省エネルギー局次長のヘリッコ・プリット(46)は語る。

氷河期でも耐久性

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