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【関西の議論】橋下維新「シンボルタワー」〝お荷物〟のワケ 南海トラフ巨大地震では津波、ホテル活用も「眺望なく中途半端」

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【関西の議論】
橋下維新「シンボルタワー」〝お荷物〟のワケ 南海トラフ巨大地震では津波、ホテル活用も「眺望なく中途半端」

橋下徹氏が大阪府知事時代に購入した第2庁舎「咲洲庁舎」は、いまなお赤字続きの「お荷物タワー」となっている。橋下維新の〝象徴〟を手放すわけにはいかず、松井一郎知事はホテル転用を検討しているが… 橋下徹氏が大阪府知事時代に購入した第2庁舎「咲洲庁舎」は、いまなお赤字続きの「お荷物タワー」となっている。橋下維新の〝象徴〟を手放すわけにはいかず、松井一郎知事はホテル転用を検討しているが…

 ホテル転用が実現すれば稼働率は8割超となる見込みだが、赤字が改善されるのかは実際のところ未知数だ。

〝負の遺産〟脱却なるか

 実際に咲洲庁舎を利用する府職員らはどう思っているのか。

 咲洲庁舎は本庁舎の大手前庁舎(大阪市中央区)と直線距離で約11キロ離れている。庁舎間を往復する職員も少なくなく、電車と徒歩か、シャトルバスを利用し、片道40分前後かけて庁舎間を行き来している。

 府の職員組合が昨夏、咲洲庁舎に関する職員アンケートを実施したところ、庁舎から「撤退すべき」、府民の利便性が「悪くなったと感じる」などとネガティブな回答をした人も多かったという。

 ある府幹部は、咲洲庁舎の入居テナントが少なく、維持管理費が賃料収入を大幅に上回る状況が続いている状況に「このままでは本当に負の遺産になってしまう」と心配する。

 大阪は外国人旅行客(インバウンド)が増加しており、ホテル転用が庁舎の空室改善に加え、慢性的なホテル不足に一役買う〝一石二鳥〟の策になる可能性もある。だが、府が望みを託すホテル転用についても不安の声が漏れる。

 ホテルに転用する予定なのは庁舎7~17階だが、ある府議は「庁舎は日本有数の高さからの眺望が売りのはず。せっかくなら高層階に入居してもらうべきだ。このままでは中途半端に終わってしまう」と現状の府の計画に疑問を呈す。

 「大阪市民の税金1200億円をかけたビル。何とか使おうよ」

 9月2日、府幹部らが集まる会議で松井氏はこう呼びかけた。

 「ベイエリアの司令塔」として輝くのか、「お荷物タワー」と成り下がってしまうのか。橋下維新のシンボルタワーの行方に注目が集まる。

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