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【関西の議論】橋下維新「シンボルタワー」〝お荷物〟のワケ 南海トラフ巨大地震では津波、ホテル活用も「眺望なく中途半端」

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【関西の議論】
橋下維新「シンボルタワー」〝お荷物〟のワケ 南海トラフ巨大地震では津波、ホテル活用も「眺望なく中途半端」

橋下徹氏が大阪府知事時代に購入した第2庁舎「咲洲庁舎」は、いまなお赤字続きの「お荷物タワー」となっている。橋下維新の〝象徴〟を手放すわけにはいかず、松井一郎知事はホテル転用を検討しているが… 橋下徹氏が大阪府知事時代に購入した第2庁舎「咲洲庁舎」は、いまなお赤字続きの「お荷物タワー」となっている。橋下維新の〝象徴〟を手放すわけにはいかず、松井一郎知事はホテル転用を検討しているが…

 最終的に府議会は全面移転案を否決したが、第2庁舎として購入することは認め、府は22年6月に所有権を取得。同11月から移転を始めた。

 この一連の議論の過程で、最大会派の自民から移転に同意する若手が相次いで造反する事態が起こった。その中心にいたのが当時府議だった松井氏だ。

 22年4月、松井氏はほかの府議とともに新会派を結成。橋下氏を代表に迎えての大阪維新の会結成につながっていった。

 「あのビルはいわば維新のシンボルタワー。維新の代表を務める松井氏も庁舎移転を推進した手前、赤字だろうが何だろうが切るに切れないのだろう」。ある自民府議は、赤字続きでも咲洲庁舎を簡単に手放せない背景をこう分析する。

 「途中で庁舎を売却すれば、自分たちの失敗を認めることになる。松井氏から知事が代わるまで庁舎を売ることはないだろう」

 従来の政治、行政の仕組みを大きく変えるため、「大阪都構想」など独自の施策を次々と打ち出してきた橋下維新。その歩みはこの巨大ビルから始まったのだ。

松井知事「咲洲庁舎は司令塔」

 「ありとあらゆる可能性を探って空室を埋め、そこに人が集まるような仕掛けを作っていく。作ってしまったものを廃虚にせず、有効活用していく」

 今年8月の記者会見。空室が目立つ咲洲庁舎の活用方法を問われた松井一郎知事は、庁舎移転を伴う売却はせず、有効活用していくしか道はないことを改めて強調した。

 府はこれまで、庁舎周辺のベイエリアにカジノなど「統合型リゾート(IR)」のほか、水素、燃料・蓄電池など大型産業の誘致を推進。37年の招致を目指す国際博覧会(万博)の開催地の有力候補にも挙げ、松井氏は咲洲庁舎を周辺活性化への「司令塔」と位置づける。

 しかし、庁舎には課題が山積している。

津波なら浸かる咲洲庁舎 防災拠点は大手前の本庁舎にするしか…

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