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【関西の議論】〝絶滅危惧〟赤字ローカル電車、存続か廃止か…神戸電鉄粟生線、迫るタイムリミット

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【関西の議論】
〝絶滅危惧〟赤字ローカル電車、存続か廃止か…神戸電鉄粟生線、迫るタイムリミット

神戸電鉄緑が丘駅に向かう粟生行きの電車=兵庫県三木市志染町広野 神戸電鉄緑が丘駅に向かう粟生行きの電車=兵庫県三木市志染町広野

 三木市内に住む70代男性は語る。神戸市内で働いていた現役時代は同線を利用していたが、現在は週に1度、習い事に通うため、自宅近くの恵比須駅から粟生駅まで利用する程度。自分で車を運転でき、神戸市内に出るときは神姫バスに乗る。周囲の高齢者の間でも同線の利用者は少なく、存続運動にも関心がない。

 こうした状況に、3市の沿線住民らでつくる「粟生線の未来を考える市民の会」の代表で、三木市内で病院長を務める山本篤さん(47)は「今後、さらに高齢者が増えていく中で、いつまで自分で運転できるのか。病気になったら通院するのも難しくなるのに」と懸念する。

 存続に冷たい視線を送る沿線住民がいる一方、個人的に応援する住民もいる。「粟生線ブログ駅長」として自ら同線に乗り、駅周辺のおすすめスポットやイベントを紹介するなど沿線の魅力をアピールしている。

 ブログ駅長は、県と沿線3市、同社でつくる「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が26年度から始めた粟生線の“応援部隊”。まだ認知度が高くないせいか、今年度に就任したのはわずか男女4人だが、ほぼ連日、積極的に書き込みを行っている。

 ブログ駅長の一人の「三木のかげとら」さんは広野ゴルフ場前駅の近くの焼肉店を訪れ、写真を交えて人気メニューをPR。さらに「(酒を)飲んだら(車に)乗るな!ですしね」とマイカーではなく、粟生線を利用して来店するよう呼びかけている。

40億円の貸付金、一括返済の時期迫る

 粟生線の赤字は毎年10億円規模で、この赤字が10年以上続く不採算路線だ。同社は有馬線の黒字を充てたり、社員らの給与をカットしたりして運行を続けているのが現状だ。

12年以降、全国で38路線が廃止

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