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脂肪肝の患者に朗報? 大阪大が悪化のタンパク質特定 治療薬に期待

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脂肪肝の患者に朗報? 大阪大が悪化のタンパク質特定 治療薬に期待

 高脂肪食の摂取により特定のタンパク質が肝臓で増加し、脂肪肝が悪化することを大阪大の竹原徹郎教授(消化器内科学)のチームがマウスの実験で突き止めたと13日、発表した。成果は9月下旬以降に米肝臓病学会誌の電子版に公開される。このタンパク質「ルビコン」を標的とした治療薬の開発が期待できるとしている。

 脂肪肝は過度の栄養摂取により肝臓に中性脂肪がたまる生活習慣病。悪化すると肝硬変や肝がんにつながるが、詳しい発症メカニズムは分かっておらず、有効な治療薬もない。

 チームによると、ルビコンは、細胞が自分自身のタンパク質を分解して再利用する自食作用(オートファジー)を抑制する働きがある。オートファジーの異常は、がんなどさまざまな病気に関連することが知られている。

 チームが4カ月間、高脂肪食を与えたマウスの肝細胞でルビコンが増加した。さらに、ルビコンが働かないよう遺伝子操作したマウスの肝臓では、遺伝子操作していないマウスに比べて脂肪蓄積が軽減され、オートファジーが正常に機能していた。

 また、人の肝細胞に脂肪を投与する体外の実験や、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を含む脂肪肝患者の肝臓内でも、ルビコンが増加していることを確認した。

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