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【正木利和のスポカル】25年の歳月を経て新しく生まれ変った不死鳥カープ

 プロ野球セ・リーグで、広島カープが25年ぶりの優勝を果たした。

 前回の優勝は1991年。広島出身の筆者はそのころ、陸上や水泳などのアマチュアスポーツ担当だったのだが、2月になるとカープのキャンプ地、宮崎・日南市へ毎年のように志願して出かけていた。もちろん、紙面に掲載するキャンプリポートを取材するためである。

 ミスター赤ヘル、山本浩二監督が指揮を執るチームは、北別府学や川口和久、大野豊、佐々岡真司らがブルペンで延々と投げ込み、グラウンドでは実戦形式の練習が終わると、正田耕三や野村謙二郎らが黙々と特守に汗を流していた。そのころの選手たちには、練習のあと話しを聞こうと近寄っても、ギロッとにらまれると立ちすくんでしまうほどの「気」があった。12球団随一といわれた練習量が、戦う男の集団を形作っていたのだろう。

 ■変わる選手たち

 しかし、昨今のカープの選手たちを見ていると、当時とずいぶん変わったなと感じさせられることが多い。一昨年だったか、帰省したときにテレビを見ていると、前田健太と中田廉が出ていた。そのローカル局の番組の企画に、少し驚かされたのである。それぞれが運転する車に女性アナウンサーが乗りこみ、一緒にトークを繰り広げるという、なんとも「軟派」なものだったからだ。

 91年、西武ライオンズと日本シリーズを戦う直前、ある新聞の時事漫画に両軍主力選手の似顔絵が載った。西武の側は当時、ソフトスーツを着た新人類として若い女性に人気のあった工藤公康や秋山幸二らが描かれていたのに対し、カープの方は正田のような泥臭い選手たちが並び、シティーボーイVS田舎の兄ちゃんといった構図が強調されていた。

 田舎の兄ちゃん派とすれば、「くっそー、目にもの見せちゃれ」とコンプレックス全開で、シリーズを見守った記憶がある。

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