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【戦艦大和のミュージアム(3)】近代化の変遷 年代を追い体感 大和ミュージアム学芸員・道岡尚生さん

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【戦艦大和のミュージアム(3)】
近代化の変遷 年代を追い体感 大和ミュージアム学芸員・道岡尚生さん

展示中の「零式艦上戦闘機六二型」=大和ミュージアム 展示中の「零式艦上戦闘機六二型」=大和ミュージアム

 大和ミュージアムでは収蔵資料22万点のうち、約2千点を展示で公開している。

 その中には、5点の近代化産業遺産がある。(1)軍艦金剛の「ヤーロー式ボイラー」(2)戦艦大和建造時の「絹製図面」(3)戦艦大和用に開発された「150cm探照灯」(4)「1/10戦艦大和」復元模型(5)太平洋戦争末期に生産された「零式艦上戦闘機六二型」-である。いずれの資料も、当時日本が進めていた産業の近代化と国産化の変遷が年代を追って体感できる。

 ここでは、2点の近代化産業遺産を紹介したい。

 まず、当時の時代背景だが、明治政府は富国強兵政策のもと、近代的な技術革新に国をあげて取り組んだ。海軍は造船技術の導入に力を入れていくのだが、その中心となったのが海軍工廠(こうしょう)である。

 海軍が求めた主な技術の導入先は、イギリスであった。明治35年の日英同盟以降、艦艇の購入や技術導入が積極的に行われていった。日露戦争で名を馳(は)せた連合艦隊旗艦の「三笠」も、イギリスで建造されている。

 展示中の「ヤーロー式ボイラー」は、大正2年にイギリスのビィッカース社から購入の軍艦金剛に搭載されたもの。高さは約5メートル。これまでのボイラー燃料は石炭であったが、ヤーロー式ボイラーは、石炭と重油を同時に燃焼することができた。

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