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和歌山太地町、来春にも大規模イルカ繁殖研究へ…国際的批判の「追い込み漁」依存度減らす

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和歌山太地町、来春にも大規模イルカ繁殖研究へ…国際的批判の「追い込み漁」依存度減らす

繁殖研究などを行う水域 繁殖研究などを行う水域

 これに対し、太地町は、町立くじらの博物館のJAZA脱退を選択するなど伝統漁法を支持する構えを見せていた。繁殖研究は、こうした流れに逆行するという向きもあるが、町幹部は「強まる国際批判や繁殖への道筋が見えない中、クジラ・イルカの町として存続するには率先して繁殖技術確立を目指し、漁への依存度を減らす必要があると判断した」と説明している。

不明な点の多いイルカ…行動研究が発展、異議深い

 ■日本鯨類研究所名誉顧問、大隅清治氏の話「半自然の状況下でイルカの動きを観察するのは、世界的に珍しく、不明な点が多いイルカの行動研究が発展する可能性がある。たとえば、夜間を含めた24時間観察ができ、水族館と湾との動きの違いもみられる。反捕鯨団体の圧力で、クジラやイルカの研究が難しくなっている中、太地の試みは世界をリードする事業として非常に意義深い」

     ◇

【用語解説】追い込み漁

 約10隻でイルカの群れを囲み音に敏感な習性を利用して、水中に差し入れた鉄管を金づちでたたきながら、湾に追い込んで捕獲する漁法。対象は、バンドウイルカなど7種で、漁期は種類によって異なるが、9月末~4月末まで。今季の捕獲枠は1820頭。

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