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「サイホンの原理」でため池排水、大阪でポンプ不要の装置開発…台風シーズン迎え進む対策

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「サイホンの原理」でため池排水、大阪でポンプ不要の装置開発…台風シーズン迎え進む対策

 灌漑(かんがい)や生活用水で人々の生活に深くかかわる一方、ここ数年で続発するゲリラ豪雨などで越水、決壊の危険も指摘される「ため池」をめぐり、各地で対策が進んでいる。大阪府はポンプを使わずに水をくみ出す装置を開発。ため池の数が日本一の兵庫県では大雨の際に、行政機関と管理者がメールなどで速やかに連絡をとり、ため池から排水する態勢を整えた。台風シーズンを迎え、東北や北海道を襲った台風10号で大きな被害が出る中、多くのため池を抱える地域では改めて備えを徹底している。

簡単な装置で工夫

 約1万1千カ所のため池がある大阪府は平成27年、「ため池防災・減災アクションプラン」を策定。府南河内農と緑の総合事務所は同年、圧力差を利用した「サイホンの原理」でため池から排水するポンプ不要の簡易緊急放流装置を開発した。

 装置は長さ約20メートルの塩化ビニール製パイプを使って1日に約1400トンを排水できる。同程度の性能のエンジンポンプは重さ約50キロだが、この装置は15キロ以下の数個の部品に分解でき、延長も可能。燃料は不要で、「ホームセンターで買える材料で作製できるようにした」(同事務所)のがポイント。費用は10万円以下という。

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