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【オトナの外来】春画に遊郭…江戸時代の性・風俗は大らかだったのに、「お上」の方針で現代では「セクハラ」

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【オトナの外来】
春画に遊郭…江戸時代の性・風俗は大らかだったのに、「お上」の方針で現代では「セクハラ」

 米国に1年住み、海外の学会に何度も行った経験から、日本の性・風俗意識は少し独特ではないかと感じる。

 オランダのアムステルダムでは娼婦の館(飾り窓)が観光スポットになっている。ヨーロッパの港町には今でも飾り窓と呼ばれる売春地区が存在し、目印に赤いランプを灯しているので「赤灯地区」と呼ばれているようだ。ここで働く娼婦は許可を得て個人営業を行っていて、その陰にやばい存在はないらしい。

 戦後の日本でも売春行為を行う特殊飲食店を警察が許容・黙認する地区を赤い線で囲んだのを「赤線地帯」というようになったので、赤色は売春を意味する世界共通の色を表しているようだ。一方、特殊飲食店の営業許可を受けずに、一般の飲食店の営業許可のまま非合法に売春行為をさせていた区域を青い線で囲んでいた。こちらは「青線地帯」と呼ばれていたようだ。

 日本には、江戸時代から公に営業を許された公娼が存在し、江戸の吉原などが有名だ。やはり地区を限定するために堀や塀で仕切り、遊郭として一般社会から隔離していた。日本の場合は娼婦が個人営業するのではなくオーナーやいろいろな人が売春で生計を立てていたために、明治維新以後も公娼が続いていた。戦後にGHQの命令で公娼制度が廃止され、“黙認”という形で残ったのが赤線・青線地帯である。それも昭和32(1957)年に施行された「売春防止法」により廃止され今日に至っている。

 売春の是非をここで論じても仕方がないのだが、このような経緯から日本人の性・風俗意識が変化してきたような気がする。

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