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不漁カツオの生態を超音波タグで追う 味の素と国際水産資源研究所 台湾は協力、中国は…?

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不漁カツオの生態を超音波タグで追う 味の素と国際水産資源研究所 台湾は協力、中国は…?

カツオの生態調査のため、使われている標識。一番下のピンガーは、カツオを回収する必要がない カツオの生態調査のため、使われている標識。一番下のピンガーは、カツオを回収する必要がない

 日本だけでなく今や世界の食卓にも欠かせない存在となったカツオ。南方での乱獲などによって、土佐沖などでも不漁の増えた日本では、恒久的な資源確保を目指し、官民が協力して、謎の多いカツオの生態調査に取り組んでいる。企業として唯一、調査に参加しているのが食品企業の「味の素」(本社・東京)。カツオ学会出席のため、高知市を訪れた担当者に、調査の最前線について聞いた。

「世界的な食資源としてカツオは重要な存在」

 同社サステナビリティ担当マネージャーの杉本信幸さん(58)。同社は、地球環境の持続可能性(サステナビリティ)を目指し、カツオ資源を守るための事業に取り組んでいる。平成21年度からは、国際水産資源研究所との共同事業で、西日本太平洋沿岸海域でカツオの標識放流調査を実施。杉本さんはプロジェクトリーダーも務めた。

 「世界的な食資源としてカツオは重要な存在となり、日本では生態について科学的に解明しようとしている。貴重なデータを集めて分析し、調査結果を共有することは、将来的な食糧難の解消にもつながる」と意義を語る。

 日本側による調査結果によって、興味深い生態が次々とわかっている。(1)わずか1年で体長44センチまで成長する(2)熱帯域では、周年産卵を行っている(3)日本へやってくるカツオの群れの6、7割が熱帯域由来(4)日本沿岸や近海に移動する群れは、3つのルートを持っている-ことなど。

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