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熊野川のモクズガニ漁始まる 紀伊半島豪雨で被害も漁獲量回復

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熊野川のモクズガニ漁始まる 紀伊半島豪雨で被害も漁獲量回復

熊野川の支流、赤木川で捕れたモクズガニを披露する中澤さん=和歌山県新宮市 熊野川の支流、赤木川で捕れたモクズガニを披露する中澤さん=和歌山県新宮市

 新宮市を流れる熊野川や支流でモクズガニ漁が始まり、漁師らが早朝から清流でカニ漁に精を出している。同市のモクズガニ漁は平成23年の紀伊半島豪雨以降、漁獲量が減っていたが、今年は「量が戻ってきた」と地元の漁師たちは話す。

 モクズガニは、幅7センチ、重さ180グラムほどに成長する河川では大型のカニで、はさみに濃い毛が生えているのが特徴。小魚や水生昆虫を食べるという。

 漁は産卵のために川を下って海へ向かう8月下旬から10月ごろに行われている。川底にカニが食べる小魚などの餌を入れた「カニ籠(かご)」と呼ばれる仕掛けを沈め、一晩放置し、翌朝に引き上げる。地元では塩ゆでのほか、みそ汁などに入れて食べられている。

 熊野川付近で漁を続けてきた中澤秀昭さん(71)によると、紀伊半島豪雨以前は毎年約200~300匹のカニが捕れたというが、豪雨後は100匹前後まで減っていた。豪雨で川に多くの土砂が流入し、カニや魚の住む環境が破壊されたのではないかという。

 しかし今年は、豪雨前と同じ程度にまで漁獲量が戻っている手応えがあるという。熊野川漁協(新宮市熊野地)の堀切金二理事(79)によると、ウナギやアユも少なくなっており、「川の生き物も復活し、元の自然豊かな熊野川に戻ってほしい」と話した。

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