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もはや100匹のイリオモテヤマネコ、初の事故警報 沖縄・西表島、最悪ペース
沖縄県竹富町の西表島に生息する国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故が多発している。今年は既に6匹が死に、過去最悪だった平成25年の年間事故件数に並んだ。推定で約100匹しかいない絶滅危惧種で、環境省と町は「非常に憂慮すべき事態」として、初の交通事故多発警報を発令、注意を呼び掛けている。
環境省の西表野生生物保護センターによると、6月までに5件の事故が起き、警報を発令。ヤマネコの目撃情報が多い看板設置地点での減速や、行動が活発になる夜間の安全運転を求め、注意を呼び掛けるチラシも配った。
しかし、7月6日にも地元住民が県道で死骸を見つけ、事故は6件となった。
事故の当事者が通報するケースは極めて少ない。センターは「故意でない限り罪には問われない。救護や今後の対策のために速やかに連絡してほしい」と求めている。連絡はセンターのヤマネコ緊急ダイヤル、電話0980(85)5581。年中無休で24時間対応している。