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台風9号もそれ…四国はカラカラ 早明浦ダム貯水率30%目前 早ければ29日にも第3次取水制限
早明浦ダム(高知県)の貯水率が低下し続けている。四国地方整備局などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は22日、高松市内で幹事会を開き、貯水率が30%程度になった時点で香川、徳島両用水への供給量カットを強化する第3次取水制限に入る方針を決めた。26日に削減率などが正式に決まる予定。
22日から23日未明にかけて関東と東北を通過し、23日早朝に北海道に再上陸した台風9号の影響も及ばず、8月の早明浦ダム上流域の降水量は22日午前0時現在で平年比16・7%の66・3ミリにとどまっている。ダムの貯水率は、今後まとまった雨が降らなければ29日にも30%になる見通し。3次取水制限は平成25年8月以来3年ぶり。
今夏は貯水率が60%程度になった9日から第1次取水制限を始めた。貯水率45%になった19日からは第2次取水制限を始め、削減率を香川用水35・0%、徳島用水17・1%に拡大した。
香川県と香川用水から水道水を受水している13市町で組織する香川用水調整池運用連絡協議会(会長=池上尊人・県水道局次長)は22日、高松市内で協議会を開き、香川用水の第3次取水制限時から、夜間断水を回避するため香川用水調整池・宝山湖(香川県三豊市)からの取水を開始することを決めた。
過去の例では、早明浦ダムの3次取水制限時には香川用水は50%削減に強化されている。