産経WEST

日本初の「鉄道」発見?

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


日本初の「鉄道」発見?

左から2行目の上部に「鉄道」の文字が見える福山藩士、江木鰐水の手記の写し。挿絵もつけられている 左から2行目の上部に「鉄道」の文字が見える福山藩士、江木鰐水の手記の写し。挿絵もつけられている

 「鉄道」という文字が幕末の嘉永7(1854)年に蒸気機関車の模型を見学した福山藩士、江木鰐水の手記に記され、確認されている資料では最古の記述例であることが、県立歴史博物館の調査で分かった。模型見学から間を置かずに書かれたとみられ、国内に広く鉄道を紹介した福沢諭吉の「西洋事情」が出版された慶応2(1866)年より12年も早いことになる。

 江木は頼山陽らに学んだ安芸国豊田郡戸野村(東広島市河内町)出身の儒学者で、天保12(1841)年に福山藩儒となり、藩主、阿部正弘の側近として活躍した。

 米国の提督、マシュー・ペリーが2度目に来航した嘉永7年には、旗艦ポーハタン号に乗船するなど、老中首座だった阿部の意を受けて米国使節に接触したとみられる。江木はこの際、ペリーらから将軍家に献上される蒸気機関車の模型が横浜で試運転されるのを見学したとみられる。

 手記はそのときの感想などを記しており、「…誠ニ早キナ也困ルハ鉄道ヲ築事…(本当に速いことだ。大変なのは鉄道を築くことだ)」と記述。文脈から、「鉄道」は「線路」という意味で使っているとみられる。

続きを読む

「産経WEST」のランキング