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【世界を読む】日の丸飛行艇「US2」を追撃せよ!…中国・最新鋭飛行艇そっくり!? 世界を席巻する日

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日の丸飛行艇「US2」を追撃せよ!…中国・最新鋭飛行艇そっくり!? 世界を席巻する日

 ようするにフィリピンやベトナムと領有権を争っている南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島やパラセル(中国名・西沙)諸島にAG600を飛ばして、武装兵に急襲させることができる。事実、中国の大手ポータルサイト「新浪網」は2015年7月に「中国最大の飛行艇は南シナ海奇襲に用いる。特殊部隊を送って島を奪取」というタイトルの記事を掲載した。

武器輸出解禁でUS2を世界に売り込む日本政府

 一方、日の丸飛行艇US2の性能は世界各国から注目を集めており、事実上の武器輸出解禁に踏み切った日本政府はUS2の売り込みを行っている。2015年5月に日本で戦後初めて開かれた国際防衛見本市では、横浜市の会場に置かれたUS2の模型が来場者を出迎えた。

 売り込み先としてもっとも有力視されているのがインドだ。インドは国境紛争を抱え、海上交通路確保を名目にパキスタンやスリランカなどインド洋周辺諸国との連携を深める「真珠の首飾り戦略」を進める中国の脅威に直面しており、日本とインドの軍事協力強化は必然的な流れといってもいい。2016年3月にインドの南部ゴア州パナジ近郊で開かれた防衛展示会には新明和工業も参加。インドのパリカル国防相が新明和工業のブースを訪れた。また、同じ年の6月にシンガポールでパリカル氏と会談した中谷元・防衛相はUS2の輸出交渉を続けることで一致した。

難航する日本とインドの輸出交渉

 ただ、民主党政権下の2011年から始まったUS2の輸出交渉は、5年近く経つが道筋は明確になっていない。具体的な交渉内容は明らかになっていないが、日本の航空機製造技術を吸収したいインドはライセンス料を支払ってUS2を生産することを求めていたのに対し、ライセンス生産をてこにインドが軍事技術を取得してしまうのではないかと判断した日本側は部品を輸出して、インドの現地で組み立てるノックダウン生産方式を提案したなどと伝えられた。

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