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土用の丑の日にはやっぱりウナギ 「うまいものはうまい」
「土用の丑」の30日、大阪・日本橋の黒門市場では朝早くから、ウナギのかば焼きを求める買い物客らの姿が見られた。
創業90年以上になる「ふな定」では平日の約20倍にあたる約千尾の国産ウナギを用意。午前5時から店主の楠木光威さん(71)の家族ら5人がフル稼働して、店先に食欲をかき立てるおいしいにおいを漂わせていた。
近年は稚魚の激減で価格が高騰し、“高根の花”となっていて、代替として食感を似せたナマズのかば焼きが開発されるなど、ウナギ離れも叫ばれている。
同店も、昨年並みの1尾1800~3500円で販売。ただ、楠木さんは「うまいものはうまい。土用の丑の日に求める人は今も多い」と自信をのぞかせる。
買い求めた同市浪速区の狩野冨子さん(89)も「昔からのしきたりなので買いに来た。やっぱり国産ウナギですね」と話していた。