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【デスクから】防災袋に何入れる? その前に「生き永らえる」ことが防災の第一歩だった

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【デスクから】
防災袋に何入れる? その前に「生き永らえる」ことが防災の第一歩だった

郵便局が推薦した防災袋 郵便局が推薦した防災袋

 「防災袋に何いれたらええの」と知り合いのおばちゃんに聞かれた。暑い道すがら、つい適当に「アメちゃんとか、ミカンとか」というと、「それは人にあげるものや」と返された。夏休みの子供会で話すから調べてくれという。

 それで、いく人かの防災研究者に助けを求めた。「井村屋のようかんや。孫にはビスコかな」。どちらも非常用の商品がある。「パソコンやスマホの充電器。マスコミから連絡あるからな」。迷惑かけてます…。「サランラップや。皿がわりになるし、包帯にも使えるがな」。なるほど。

 熊本地震の被災地に義母を迎えに行った研究者は「枕元のバッグにあった健康保険証。すぐ病院に連れていけた」。室内は家具が倒れ、足の踏み場もなかったという。「防災袋を用意してても、探しているうちに火災や津波に巻き込まれると思うとゾッとした」と振り返った。

 命がある前提で避難生活の心配をするが、防災の第一歩は生き永らえること。この結論にたどり着くための訓練として防災袋の中身を考える意味はある、ということもおばちゃんに伝えておこう。(地方部 北村理)

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