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【陸上】男子100メートル元日本王者の江里口 けがでリオ五輪断念し、被災した郷里熊本から再起目指す

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男子100メートル元日本王者の江里口 けがでリオ五輪断念し、被災した郷里熊本から再起目指す

地元の熊本で実戦復帰を目指す江里口匡史 地元の熊本で実戦復帰を目指す江里口匡史

 陸上男子100メートルの元日本チャンピオンが、郷里の熊本で9日に開かれるレースで2シーズンぶりの実戦復帰を目指している。2012年ロンドン五輪代表の江里口匡史(27)=大阪ガス。リオデジャネイロ五輪への挑戦はケガで断念したが、「もう一度、熊本からスタートしたい」と被災した地元から再起への第一歩を踏み出す。

 熊本県菊池市出身の江里口は09年から日本選手権100メートルで史上2人目の4連覇を果たし、ロンドン五輪は同種目と400メートルリレーに出場した。100メートルでは日本歴代6位の10秒07の自己記録を持つ。

 最後のレースは14年10月。この後、髄膜炎と肺炎に相次いで見舞われ、昨年2月には左足舟状骨を疲労骨折。手術に踏み切った。回復ペースはいたって緩やかで、今も完調にはほど遠い。桐生祥秀(東洋大)や山県亮太(セイコーホールディングス)らが日本人初の9秒台に迫ろうとも「いいのか悪いのか分からないけど、気にならないんです」。自分のことで精いっぱいだった。

 リオ五輪代表選考会となる6月の日本選手権に間に合うかどうか。時間との戦いを迫られていたころ、熊本で地震が発生。「いいニュースを届けたかったけど、体は準備ができていない。もどかしかった」。やむなく復帰を先送りすると、真っ先に頭に浮かんだのは熊本のことだった。

 6月上旬、地震後初めて帰省した。熊本市上空から見えたのは、至るところに点在するブルーシート。立ち寄った益城町では道路が隆起し、民家があちこちで倒壊していた。「まだまだ時間がかかる」。生々しいつめ痕を目の当たりにし、言葉を失った。

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