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【歴史インサイド】〝酒乱〟で近藤勇とモメて切腹? 場所にも諸説…新選組の新見錦、ナゾの人物像に光当たるか

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【歴史インサイド】
〝酒乱〟で近藤勇とモメて切腹? 場所にも諸説…新選組の新見錦、ナゾの人物像に光当たるか

「新家粂太郎」の署名がある借用書(京都府立総合資料館所蔵)=提供写真 「新家粂太郎」の署名がある借用書(京都府立総合資料館所蔵)=提供写真

新たに借用書発見

 今回見つかったのは、京都府立総合資料館(京都市左京区)所蔵で、文久3年5月に京都市中京区にあったはたご「万屋(よろずや)」での借用書。水戸藩浪士、吉成勇太郎と今泉与一太郎ら3人が金8両を借りた証明書で、3人の連署の中に「新家粂太郎」の名が記されていた。

 幕末史を専門に研究する大阪市の浦出卓郎さん(29)が、同館での文献調査中に発見。浦出さんによると、「万屋」は水戸藩とつながりがあったとされるはたごで、借用書には「12月中までには頭金をそろえて返すつもりです」という内容が書かれている。

 新選組ゆかりの早川文太郎が記した『尽忠報国勇士姓名録』などによると、新見が活動した時期は文久3年2月からわずか3カ月程度だった。5月以降になると関連の名簿から名前は消え、この時期に離脱したとみられるという。

 文久3年5月の借用書に「新家粂太郎」の署名が見つかったことについて、浦出さんは「離脱して『新見錦』の名を使う必要がなくなったため、本名で署名したのではないか」と推測。「2つの名前をつなげる重要な手がかりで、離脱した後の動向がうかがえる重要な資料」と話した。

謎に包まれた2人

 一方、茨城県水戸市でも新見に関する資料が発見された。藩校・弘道館の助教を務めた幕末の学者、石河明善(1821~70年)が水戸藩の情勢や桜田門外の変などを詳細に記した「石河明善日記」(水戸市博物館所蔵)の中で、新見や芹沢の出自に触れた記述があった。

 発見した水戸の郷土史家、小林義忠さん(70)は「水戸では『新見』も『新家』も『にいのみ』と読む」とし、「『石河明善日記』は水戸市史にも引用されている信用性の高い資料。謎に包まれていた新見や芹沢の出自を明らかにできる」と意気込む。

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