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「聖地」に唯一残る老舗 大阪・新世界の将棋クラブ

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「聖地」に唯一残る老舗 大阪・新世界の将棋クラブ

 張り詰めた空気が流れる将棋クラブ「三桂クラブ」の店内=大阪市浪速区  張り詰めた空気が流れる将棋クラブ「三桂クラブ」の店内=大阪市浪速区

 飲食店や遊技場が立ち並び、国内外の観光客でにぎわう大阪市浪速区の繁華街・新世界にある「ジャンジャン横丁」で、唯一の将棋クラブ「三桂クラブ」が営業を続けている。

 新世界で将棋文化の盛衰を約70年間見守ってきた老舗だ。「客層は日雇い労働者から会社の社長までさまざまだが、勝負の場なら対等になれる」。祖父の代からの店を受け継ぐ「席主」の伊達利雄さん(51)は将棋の魅力を語る。

 新世界は、棋士・阪田三吉(1870~1946年)ゆかりの地。「将棋ファンの聖地」とも呼ばれる。最盛期の70年代ごろには4~5軒の将棋クラブが軒を連ねた。しかし、競技人口の減少などで閉店。残るのは三桂クラブだけになった。

 ただ最近は土日を中心に小中学生の姿も増えてきた。インターネットで将棋を覚えた外国人観光客が来店することもあるという。伊達さんは「土地を売ったり貸したりした方がもうかるかもしれない。でも店に来てくれる人がいる限り営業を続けたい」と話した。

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