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安心できるウサギ肉を、香川大が薬剤使わず飼育 高タンパク・低脂肪で味や食感は鶏肉のよう

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安心できるウサギ肉を、香川大が薬剤使わず飼育 高タンパク・低脂肪で味や食感は鶏肉のよう

香川大農学部付属農場で、食用ウサギの飼育を進める助教の川崎浄教さん=香川県さぬき市 香川大農学部付属農場で、食用ウサギの飼育を進める助教の川崎浄教さん=香川県さぬき市

 国内では少なくなった食用ウサギの飼育を香川大農学部(香川県三木町)が進めている。多くの人が食す欧州などと異なり、牧草が中心の餌に薬剤は使わない。アレルギー体質の人でも口にでき、同学部助教の川崎浄教さん(30)は「安心して食べられる肉の一つになれば」と話している。

 ウサギ肉は高タンパク、低脂肪で味や食感は鶏肉に似ている。川崎さんによると、国内では戦後食べられなくなったが、秋田や長野などでは今も食文化が残り、秋田県大仙市ではウサギの重さや見た目の良さを競う品評会も開かれている。

 川崎さんはモルモットなど小型の草食動物を研究する中で、食用ウサギに関心を持つようになった。2014年10月に生産が盛んなスペインの農家などを視察した後、秋田から4匹を取り寄せた。現在は大学の農場で12匹を育て、ふんや尿の状態から与える餌の成分、量などを追求している。

 「餌に混ぜた抗生物質が、食べた人の体に反応する恐れがある」。卵や牛乳アレルギーのある人は鶏肉、牛肉にも反応する場合があり、タンパク質を取るためにウサギやカンガルーの肉を輸入して食べることもあるという。

 海外では一般的に、病気予防のために薬剤を餌に混ぜるが、川崎さんは安全性を考慮して薬剤は使用しないことにした。人工授精による繁殖も倫理的観点などからやめ、自然交配を実践。「飼育技術を維持し、必要とされる人に提供できるように」と意気込む。

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