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ライチョウの卵2個ふ化 富山市ファミリーパーク
富山市ファミリーパークは29日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」の卵2個がふ化したと発表した。卵は環境省が21日に乗鞍岳(長野、岐阜)で8個を採集し、うち4個をファミリーパーク、残りを大町山岳博物館(長野県大町市)に運んでいた。
ファミリーパークによると、27日夕に1羽が卵の殻をつつき始め、28日夜までに2羽がふ化した。2羽とも体重は16グラム前後で性別は不明。全身が茶色の羽毛に覆われ、いずれも元気という。
環境省が取り組むニホンライチョウの人工飼育事業の一環で、今年で2年目。今回は乗鞍岳から計12個の卵を採集し、上野動物園(東京)では4羽がふ化している。