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【世界ミニナビ】米国でも失敗、中国「高速鉄道計画」…政治色強すぎ“中国版ガラパゴス”が足枷に

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米国でも失敗、中国「高速鉄道計画」…政治色強すぎ“中国版ガラパゴス”が足枷に

米西部にエクスプレスウエストが計画している高速鉄道のイメージ図(AP)。中国が世界各地で手がける高速鉄道計画は、頓挫や延期などに追い込まれるケースが相次いでいる 米西部にエクスプレスウエストが計画している高速鉄道のイメージ図(AP)。中国が世界各地で手がける高速鉄道計画は、頓挫や延期などに追い込まれるケースが相次いでいる

 中国企業は2014年、トルコのアンカラ~イスタンブール間で初めて海外受注した高速鉄道を開通させた。計画や構想はその後も次々と出てくるが、実施ベースでは問題続きだ。

 ベネズエラでは南米初の高速鉄道になるはずだったが、原油安による財政難などのため工事途中で頓挫。メキシコの高速鉄道は落札後にキャンセルされ、計画自体も無期限延期となった。日本に競り勝ったインドネシアでの高速鉄道建設も、書類不備などさまざまな問題が表面化している。

 米国での事業はこれら負の側面を払拭し、先進国で鉄道技術をアピールできるチャンスだった。ところが発表からわずか9カ月で米国側から決別を申し渡され、むしろ事態の深刻さを見せつけることになった。

中国鉄道開発の“特殊性”

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストで北京特派員などを務めたマーク・オニール氏は香港経済紙サイトのコラムで、これら失敗の背景に、国家主導で独自の進化を遂げた中国鉄道開発の特殊性を見る。

 17000キロという世界最大の高速鉄道網は過去12年、市場原理とかなり違う環境下で伸長したという。

 「土地買収の費用は予算の8%を占めるにすぎない。なぜなら農民は買収価格を拒めないからだ」

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