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格安タクシー訴訟で2審も国が敗訴 大阪高裁「裁量権逸脱」と判示

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格安タクシー訴訟で2審も国が敗訴 大阪高裁「裁量権逸脱」と判示

 タクシー業界の過当競争を是正する名目で、国が初乗り運賃の上限と下限を定める現行の「公定幅運賃」は違法だとして、下限より安い初乗り510円で営業するタクシー会社「寿タクシー」(大阪府東大阪市)が、国に値上げを強制しないよう求めた訴訟の控訴審判決が17日、大阪高裁であった。田川直之裁判長は1審大阪地裁判決に続き国の運賃変更命令を違法と判断、差し止めを命じた。公定幅運賃をめぐる訴訟で高裁判決は初めて。

 田川裁判長は判決理由で、公定幅運賃の設定にあたり「従来の制度で認可されていた格安タクシー会社の経営実態を考慮するのは当然だ」と指摘。それをせずに国が下限額を決めたことは裁量権の逸脱にあたると判断した。

 寿タクシーの営業区域では中型車の公定幅運賃は680~660円に設定されており、判決後に記者会見した浦木山峰(みね)寿(とし)社長は「公定幅運賃はぼったくりだ」と改めて批判。近畿運輸局は「主張が一部でも認められなかったことは非常に残念」とした。

 同様の訴訟は大阪、福岡などで6件起こされ、今回の1審を含む3件の地裁判決で国側が敗訴。国土交通省は3月、大阪や京都など全国11地域で下限運賃を引き下げる方針を発表した。

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