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【関西の議論】性行為でも感染、ジカ熱予防に「ダチョウ」コンドーム リオ五輪で京都府大グループ

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【関西の議論】
性行為でも感染、ジカ熱予防に「ダチョウ」コンドーム リオ五輪で京都府大グループ

京都府立大学生命環境科学研究科の塚本康浩教授のグループが飼育するダチョウと卵(塚本康浩教授提供) 京都府立大学生命環境科学研究科の塚本康浩教授のグループが飼育するダチョウと卵(塚本康浩教授提供)

 同大グループは、すでに米国陸軍感染症医学研究所とブラジル政府系機関と共同で、ダチョウ抗体を使った予防法の開発に着手している。具体的には、ダチョウ抗体を配合したコンドームやスキンケア用クリーム、オーラルケア用品などで、「感染リスクを低減させたい」と塚本教授。また、ジカ感染が検出できる簡易診断キットも開発中で、「リオ五輪開催前の実用化をめざしたい」と話す。

ダチョウ抗体はエボラ、MERSにも威力発揮

 ダチョウは傷の治りが極めて早く、塚本教授はその免疫力に着目して研究を開始。ダチョウが抗体を作る能力も高いことを突き止め、平成20年に卵から大量の抗体を取り出す技術を開発した。同年に新型インフルエンザが流行した際に販売した抗体入りマスクが注目を浴び、一昨年はエボラウイルスに結合する抗体、昨年はMERSウイルスに結合する抗体の作製にも成功した。現在、米国のバイオベンチャー会社と同研究所が共同で、ダチョウ抗体によるエボラ出血熱、MERS等の診断薬・治療薬を検証している。

 そもそも抗体はマウスやウサギや培養細胞から作製するため生産量が少なく高価であるため、用途が限られていたが、塚本教授はダチョウの卵を用いることで、従来の4000分の1の低コストで高品質の抗体を大量生産することに成功。「また、熱や酸、アルカリに強いので、大量消費型の製品へ応用が実現します」と塚本教授。ダチョウ抗体は、花粉症やアトピー性皮膚炎、ニキビなどに特化した製品(マスクや化粧品など)にも応用されている。

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