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【衝撃事件の核心】
「任侠道にもとる!」山口組分裂〝血の抗争〟余波 オヤジが子を置き去りに逃走…ヤクザ社会で批判噴出

「男として正々堂々と」
岡山市内で5月31日、神戸山口組直系池田組ナンバー2の高木忠若頭(55)が山口組の中核組織で篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」の傘下団体組員に射殺される事件が発生。警察庁が3月、山口組側と神戸側が「対立抗争状態」と認定して以降、初めてとなる死者が出た。
射殺事件を受けて、神戸側が「返し(報復)はするな」と通達を出したとの情報もあるが、捜査幹部は「互いの報復が激化し、何らかのはずみで一般市民に死傷者が出れば、取り返しがつかないことになる」と危機感を隠さない。
警察庁は射殺事件後、両団体を、指定暴力団に対してより強い規制をかけることが可能となる「特定抗争指定暴力団」に指定することを視野に情報収集を強化。全国の警察本部にも、改めて徹底的な取り締まりを通達した。
緊迫した状況のなか、府警内部では「山口組幹部である金容疑者の逃走を、これ以上許すわけにはいかない」との声が漏れる。
元暴力団員の男性は「本人(金容疑者)には逃走を続ける理由があるのかもしれないが、表に出て主張しなければ何も分からない。ヤクザというよりも、男として正々堂々とすべきだ」と呼びかけた。