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フクロウのフクちゃん、今度こそ山へ帰れるかな? 襲われたイタチにトラウマ 寺で保護受け成長も 兵庫・三田市 

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フクロウのフクちゃん、今度こそ山へ帰れるかな? 襲われたイタチにトラウマ 寺で保護受け成長も 兵庫・三田市 

保護されて元気になった「フクちゃん」=三田市 保護されて元気になった「フクちゃん」=三田市

 兵庫県三田市永沢寺の永(よう)澤(たく)寺で、イタチに巣を襲われたフクロウのひなが保護されている。副住職の渡辺秀(ひで)仙(ひさ)さん(49)一家に「フクちゃん」と愛され、最近は羽をばたつかせるまでに成長し、巣立ちの時が近いことを告げている。渡辺さんは、「早ければ11日夕にも山に帰してあげたい」と話している。

 渡辺さんによると、4月下旬、寺の境内にある回廊の天井付近に、ツバメの巣のフン受け用に設置していた段ボール箱の中で、フクロウが巣を作り、親鳥とともに2羽のひなが生まれているのが見つかった。

 そのままそっとしておいたが、5月23日早朝、ひな1羽が回廊に落下しているのを発見。巣に戻そうとしたところ、箱の中からイタチが飛び出し、中ではもう1羽のひなが死んでいた。

 野生動物の飼養は鳥獣保護管理法で禁止されているが、自然に帰す前提で一時的に保護することは可能。渡辺さんは以前にもフクロウのひなを助けたことがあり、親鳥も巣を訪れる気配がなかったことから、ひなが成長するまで一時的に保護することを決めた。

 当初は人を警戒していて餌も食べず、元気もなかったひなだったが、次第に餌も食べるようになり、羽毛も生えそろってきた。

 約1カ月が経過し、現在は体長約40センチにまで成長。本棚の上など高い場所を好むようにもなって「フクロウらしくなってきた」といい、今月3日、放鳥を試みた。だが、通りかかったイタチをみて臆病(おくびょう)になったのか、飛び立たなかったという。

 渡辺さんは「今度こそ、自分が本来生きるべき場所に飛び立ってもらいたい」と話しており、11日にもフクちゃんを放つ予定だ。

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