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【都市を生きる建築(67)】健やかな住まいのような本社…日本圧着端子製造株式会社

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【都市を生きる建築(67)】
健やかな住まいのような本社…日本圧着端子製造株式会社

杉材を使った日本圧着端子製造株式会社の外観。経年変化によって味わいを増し、数十年後に交換できるように想定されている(西岡潔撮影) 杉材を使った日本圧着端子製造株式会社の外観。経年変化によって味わいを増し、数十年後に交換できるように想定されている(西岡潔撮影)

 「日本圧着端子製造株式会社」は国内21拠点、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど18カ国に拠点を構える従業員数約2100人のグローバル企業の本社屋として、大阪・北船場に2013(平成25)年に新築された。昨年11月の建築公開イベント「生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪」の「こどもツアー」で訪れたところ、小学1~3年生の参加者が走り回らんばかりに生き生きしていた。

 耳慣れない「圧着端子」とは、はんだ付け無しに配線同士をしっかりつなぐことのできる接続部材のこと。同社はこの第1号製品の名を会社名に冠して1957(昭和32)年に創業した。それらの製品はテクノロジーの進歩に伴って広がる需要にこたえ、今や自動車、家電製品、事務機器など、私たちの身近なところで多く使われている。

 「料亭と間違えて入って来られる方もおられて…」と、案内していただいた方は笑う。確かに一見したところ、最先端の研究開発の場には思えない。外側に並ぶ無塗装の杉材は木目も鮮やか。その間にのぞく1階の打ち合わせスペースは清涼な板張りで、間違えるのも無理はない。玄関で靴を脱ぐのも変わっている。内部の床や天井や家具には国産木材がふんだんに使われている。木のぬくもりが肌で感じとれる。

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