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SNSで成り済まされない権利「アイデンティティー権」初認定 大阪地裁、被害防止へ前進

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SNSで成り済まされない権利「アイデンティティー権」初認定 大阪地裁、被害防止へ前進

 佐藤裁判長は判決理由で、他人との関係において人格の同一性を保持する権利をアイデンティティー権と定義。自分に成り済ました人物の言動で、社会生活を送ることが困難になるほどの精神的苦痛を受けた場合には「名誉やプライバシー権とは別に、アイデンティティー権の侵害が問題になりうる」とした。

 一方で、この権利について「現時点で明確な共通認識が形成されているとはいえない」とも指摘。どこまでの成り済まし行為を損害賠償の対象とするか、「判断は慎重であるべきだ」と述べた。

 そのうえで、男性の成り済まし被害が1カ月余りと短期間だったことなどからアイデンティティー権の侵害を認めず、書き込みの内容も名誉毀損とまではいえないと判断、請求を棄却した。男性は判決を不服として、大阪高裁に控訴している。

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