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「お父さん 薬飲んだと 聞く母が…」認知症予防の百人一首 京都の歯科医が1千首目標に募集

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「お父さん 薬飲んだと 聞く母が…」認知症予防の百人一首 京都の歯科医が1千首目標に募集

多くの人に歌を詠んでもらいたいと話す岩城倫弘さん=京都府笠置町笠置 多くの人に歌を詠んでもらいたいと話す岩城倫弘さん=京都府笠置町笠置

 高齢者に和歌を詠んで楽しんでもらい、認知症予防に役立てようとする取り組みを京都府笠置町笠置の歯科医師、岩城倫弘さん(54)が展開している。これまでに300首を超える歌が集まっているが、千首を目標に募集し、秀作100首を選んで「百人一首」のカルタに仕上げる計画だ。

 取り組みは「ご長寿笠置百人一首プロジェクト」。平成25年に相楽医師会が同町で開いた「認知症カフェ」で、講師で参加した岩城さんが医療短歌を披露したところ、高齢者から好評だったことから歌の募集を始め、現在、岩城さんと町内の医院の2カ所で歌を募っている。

 岩城さんの笠置歯科口腔(こうくう)外科診療所には、これまでに集められた歌がずらりと壁に張られている。

 「せわしさを 理由にサボりし 歯科通い 天罰てきめん うずく歯歯歯歯」

 「あなたから 優しい言葉を かけられて いつのまにやら 介護のし合い」 「お父さん 薬飲んだと 聞く母が 自分の薬 忘れけり」

 テーマは老いや医療、介護などで、ユーモアある歌から悩みを吐露する歌まで、さまざまな作品が寄せられている。岩城さんは診療所で発行しているニュースレターでも解説を加えて歌を紹介している。

 岩城さんは「笑ったり、納得したり、多くの人に詠んでもらいたい」と話しており、町内の人に限らず、広く作品を募集している。問い合わせは同診療所(電0743・95・2397)へ。

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