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【ビジネスの裏側】任天堂NX“出し惜しみ” 肩すかし食らったマスコミ、市場での“出遅れ感”は否めず

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【ビジネスの裏側】
任天堂NX“出し惜しみ” 肩すかし食らったマスコミ、市場での“出遅れ感”は否めず

任天堂の決算会見で、次世代機「NX」を来年3月に発売すると発表する君島達己社長(右)=4月27日、大阪市中央区 任天堂の決算会見で、次世代機「NX」を来年3月に発売すると発表する君島達己社長(右)=4月27日、大阪市中央区

 会見では「NXは今年前半の発表と聞いていたが…」との質問が上がり、君島社長は「今申し上げた発売日程が(今年前半の)発表内容です」とかわした。会見終了後も、取り囲んだ記者から「なぜE3に出さないのか」と疑問が投げかけられ、君島社長は「E3は、年末商戦に向けて小売店が早く宣伝できるものが対象ですから」と答えた。

年末までにソフトがそろわないのが真相

 NXの発表時期をめぐる任天堂の戦略は、君島社長が述べた次の言葉に集約される。

 「ハードとソフトの両方がきちんとそろい、発売開始からきちんと遊んでもらうことが大事だ」

 現行の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の場合、「年末商戦を外した23年2月に発売したことが苦戦につながったのでは」との見方もある。クリスマスから年末の「ホリデーシーズン」がゲーム業界のかき入れどきだからだ。

 それでも、NXは少なくとも「年末までにソフトがそろわない」という事情があるようだ。NXがどれだけハードとして技術水準が高くても、ソフトに魅力がなければユーザーにそっぽを向かれる。

 3DSは裸眼で3D(立体)映像がみられるという最先端の液晶技術を取り入れながら、同時発売の有力ソフトが少なく、旧型機ほど販売が伸びなかった。現行の据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」が不振にあえいできたのも、ソフトに恵まれなかったことが大きい。

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