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【熊本地震】影響で稚アユ27万匹死ぬ 放流直前に熊本市の施設で 「健全に放流したかった…」肩落とす関係者

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【熊本地震】
影響で稚アユ27万匹死ぬ 放流直前に熊本市の施設で 「健全に放流したかった…」肩落とす関係者

 熊本県などで相次いだ地震で、熊本市にあるアユの中間育成施設も被害を受けた。先月16日の本震後に水槽で飼っていた稚魚約27万匹が死に、生き残った分を緊急放流。県内各河川の漁協に出荷する直前の被災に、関係者は「アユは観光資源。健全に放流したかった」と肩を落とす。

 13メートル四方の大きな水槽が8面並ぶ、熊本市南区城南町の熊本県城南アユ中間育成施設。「ここで稚魚を3・5グラムになるまで育てていました。今は空っぽです」。県から委託を受けアユを育てている公益財団法人「くまもと里海づくり協会」(熊本県上天草市)の水本哲郎事務局長(58)が、水面を指さした。

 施設では毎年2~5月、市内の別の場所でふ化させた稚魚を育て、春には県内の各河川に放流。今年も約45万匹を放流する時期が近づき、各漁協と放流する日程や稚魚の数を調整していた時に地震が発生した。

 先月14日の前震での被害は免れたが、同16日の本震で水槽の配管が倒れ、2面から水が流れ出し空に。無事だった水槽も、停電で酸素を送り込むポンプが動かなくなった。駆け付けた職員が手動で酸素を送り込んだが間に合わず、計約27万匹が死んだ。「このままでは全滅してしまう」と翌日、生き残った稚魚を施設近くの緑川に緊急放流した。

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