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ペンギンの人工授精成功、絶滅危惧種で世界初

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ペンギンの人工授精成功、絶滅危惧種で世界初

4月10日にふ化した雄のフンボルトペンギンのひな=24日、山口県下関市の「しものせき水族館海響館」 4月10日にふ化した雄のフンボルトペンギンのひな=24日、山口県下関市の「しものせき水族館海響館」

 山口県下関市の「しものせき水族館海響館」は24日、冷凍精子を使ったフンボルトペンギンの人工授精に成功したと発表した。フンボルトペンギンを含む絶滅危惧種のペンギン類の人工授精成功は世界初としている。ペンギン類全体では2例目。

 11歳の雄のフンボルトペンギン「ゲンキ」の精子を平成26年から昨年にかけて冷凍。8歳の雌の「ハッピー」に今年2月19~28日に約10回人工授精した。ハッピーは2月28日と3月3日にそれぞれ1個卵を産んだ。4月7、10日に雌と雄のひながふ化した。

 同館は24年から人工授精の準備を始めた。雌がいつ卵を産むかを知るために、体重測定やエコー検査で排卵日を推定し、雄の精子も半永久的に保存できる冷凍精子の技術を開発。約4年かけての人工授精に成功した。 担当した同館海獣展示課の久志本鉄平さん(34)は「ずっと失敗していたがついに成功した。有精卵を産んだ時は感無量だった。絶滅危惧種の保全に今後も取り組む」と喜んだ。 フンボルトペンギンは国際自然保護連合(IUCN)から「絶滅の危険が増大している種」に指定されている。

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