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【世界を読む】「中国マネー」に目がない豪州…今度は韓国国土なみ「巨大牧場」買収計画拒否の“良識”

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「中国マネー」に目がない豪州…今度は韓国国土なみ「巨大牧場」買収計画拒否の“良識”

4月15日、中国の習近平国家主席(右)と握手するオーストラリアのターンブル首相=北京市内(ロイター) 4月15日、中国の習近平国家主席(右)と握手するオーストラリアのターンブル首相=北京市内(ロイター)

 オーストラリア政府が中国企業による国内の牧場買収計画に待ったをかけた。牧場の総面積は韓国の国土に匹敵する。中国への傾斜が際立つ豪州だが、さすがに国益に反するとして認めない方針を示した。豪州では米海兵隊が駐留する北部ダーウィンの港湾を中国企業が「租借」し、潜水艦建造では横やりに屈する形で日本を袖にするなど中国の影響力が隅々に浸透している。今回は「良識」が働いた形だが、資金力にものを言わせた中国の攻勢は続きそうだ。

「中国への売却は国益に反する」

 豪州からの報道などによると、モリソン財務相は4月29日、同国の牧場経営会社、S・キッドマンが計画していた中国の上海鵬欣集団が主導する企業連合への牧場売却を認めないことを明らかにした。モリソン氏は「資産が巨大過ぎ、国益に反する」と理由を説明した。

 キッドマンによる中国企業への牧場売却計画が表面化したのは昨年に続いて2回目だ。前回も上海鵬欣集団が交渉相手となったが、政府審査の責任者だったモリソン氏がやはり「安全保障上の懸念がある」として計画を認めなかった。

 キッドマンは豪州で伝説的な牧畜家となっているシドニー・キッドマンが100年以上前にはじめ、現在は世界最大級の牧場となっている。豪州国内で、クイーンズランド、南オーストラリア、西オーストラリアなどに韓国の国土面積に相当する約10万平方キロメートルの牧場を所有している。キッドマンはその牧場で約18万5千頭の牛を飼育しており、主に日本、東南アジア、米国向けに牛肉などを輸出している。

昨年頓挫した計画を修正して提示

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