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日本の水産業は大丈夫か…和歌山・勝浦漁協、債務超過で存続断念 地域経済活性化支援機構が再生支援

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日本の水産業は大丈夫か…和歌山・勝浦漁協、債務超過で存続断念 地域経済活性化支援機構が再生支援

クロマグロなどの不漁が続く勝浦漁港=那智勝浦町 クロマグロなどの不漁が続く勝浦漁港=那智勝浦町

 和歌山県の勝浦漁協地方卸売市場を運営する「勝浦漁業協同組合」などは17日、和歌山市内で記者会見し、同漁協が約11億7千万円の債務超過に陥り、地域経済活性化支援機構などによる再生支援を受けることが決定したと、発表した。同漁協は存続を断念して解散、今年10月をめどに市場などは那智勝浦町に譲渡、県漁業協同組合連合会が事業を引き継ぐ。

 同漁協は昭和24年の設立で、平成4年のピーク時には水揚げ高186億円を記録。特に日本有数の水揚げを誇る生マグロについては「紀州勝浦産」としてのブランドも確立した。

 一方で、昭和45年ごろから遠洋マグロ漁業の不振や、プラザ合意後の円高などで組合員の経営状況が悪化。倒産・廃業が相次ぎ、貸し付けなどが不良債権化していたほか、水揚げの減少も影響したとしている。

 今後は、同機構が、事業再生計画の策定を支援。関係機関の利害調整を行うとともに、金融機関などから債権を買い取る。事業や不動産は県漁連や町が引き継ぐことから、組合員や市場の運用に影響はないとしている。

 この日の記者会見で、同漁協の片谷匡・組合長は「今ある漁協の再建よりも、漁業者の負託に応えられる生マグロの市場を早期に活性化、発展させる道が最善と判断した」と述べた。

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