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【熊本地震】文化財被害、九州地方で300件超

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【熊本地震】
文化財被害、九州地方で300件超

熊本地震による文化財被害。被害は九州地方の複数の府県に及ぶ 熊本地震による文化財被害。被害は九州地方の複数の府県に及ぶ

 熊本地震で損壊するなどした国指定の文化財は10日時点で134件に上り、自治体指定分を含めると300件以上になることが分かった。相次ぐ余震で文化財への被害拡大が懸念されており、熊本県の蒲島郁夫知事は政府に修復費の補助拡大を要請。馳浩文部科学相は地元自治体への新たな財政支援策を検討する必要があるとの認識を示している。

 被害が確認された国指定の文化財134件のうち、最多は熊本県の85件。震源地のなかった宮崎県や長崎県でも被害があった。熊本市内にある県や市の指定文化財は9日時点で42件が被災。市町村分も合わせると九州全体で300件以上に上るとみられ、件数は今後も増える見込みだという。

 地域別では、熊本市では石垣が崩壊した熊本城に加え、夏目漱石が教壇に立った旧制第五高等学校(現熊本大)本館でれんが造りの煙突が倒壊。滝廉太郎作曲「荒城の月」にゆかりのある大分県竹田市の岡城跡でも石垣にずれが発生した。

 文化庁によると、国の重要文化財が被災した場合は、所有または管理する自治体や団体に国が修復費の最大85%を補助するが、県や市町村が指定した文化財には適用されない。

 文化庁は震災による修復活動に関し、初のプロジェクトチーム(PT)を結成して対応にあたっている。一方、全国からの支援も盛んで、熊本城総合事務所によると、11日までに全国から約8734万円が集まった。

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