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【日々新た~宮内義彦(11)】黄金時代築いた仰木監督…一番感傷感じる名将

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【日々新た~宮内義彦(11)】
黄金時代築いた仰木監督…一番感傷感じる名将

オリックスの選手を指導する仰木彬監督(中央)=平成6年2月 オリックスの選手を指導する仰木彬監督(中央)=平成6年2月

 プロ野球のオリックス・ブルーウェーブに平成4(1992)年に入団したイチロー選手が表舞台で活躍を始めたのは、仰木彬監督が彼を1軍に引き上げ、定着させた6年からです。

 ここで誤解があるのであえて言います。「イチローの才能を入団2年目まで2軍に埋もれさせたのは、入団当時の土井正三監督に眼力がなかったからだ」という評価がありますが、これはまったく間違いなんです。

 土井監督もイチロー選手の才能を高く買っていました。「この選手は必ず上がってくる。まだ高校を出たばかりで基礎体力が必要。だから下で鍛える」と言っていました。計画通り、ちゃんと2軍で鍛えて出てきました。

 《6年に就任した仰木監督は、近鉄バファローズ監督時代の平成元年にチームを9年ぶりのリーグ優勝に導き、日本一にあと一歩まで迫るなど名采配ぶりを知られていた》

 チームは5年まで3年連続でパ・リーグ3位。「優勝するために監督を仰木さんに替えよう」と、当時の井箟重慶球団代表が私に進言しました。

 仰木さんを監督に招くことがほぼ決まった段階で、初めて彼に会いました。彼は緊張していたのでしょう。「オリックスから声がかかるとは思っていなかった」というようなことを言っていました。

 仰木さんは、若い選手を使うのが非常にうまく、プロ野球史上に残る名監督だったと思います。もちろん野球をよく知っているだけでなく、若い選手をその気にさせ、競わせる。

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