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【衝撃事件の核心】
「タダ好き」にもほどがあるやろ! 障害者駐禁除外の悪用横行…恥ずべきナニワの悪弊 なんと4割が不正
警察官は平謝りする男性に厳しく注意を与え、道交法違反(駐停車違反)で反則金1万円の交通反則切符(青切符)を交付すると、あきれたようにつぶやいた。
「いくら大阪人が『タダ好き』やからって、やったらアカンことがあると思うんですけどね…」
不名誉記録も「氷山の一角」
除外標章は、体が不自由な人の生活や移動の利便性を考慮し、駐車禁止の場所に車を止めることを特別に許可するものだ。各都道府県によって異なるが、大阪府の場合、下肢不自由(1~4級)や体幹不自由(1~3級)などの身体障害、重度の知的障害などがある人に対し、本人や家族から申請を受けた府公安委員会が交付する。
期限は3年間で、府内では全国最多の約7万9千枚が交付されている。大半の人は除外標章を適正に使用していると信じたいが、不正使用による駐車違反の摘発は絶えない。
府警によると、平成23年以降の府内での摘発件数は、214件(23年)▽258件(24年)▽246件(25年)▽126件(26年)▽144件(27年)-と推移。このうち25年は全国1位、26年と27年は京都、兵庫に続く3位で、府民にとっては〝不名誉〟な記録といえる。しかし、「取り締まりの態勢にも限りがあり、摘発できたのは氷山の一角に過ぎない。日常的に不正使用をしている人はもっといるのでは」と捜査関係者は推測する。
「怪しい」日々通報
実際、大阪市内を中心に「除外標章を置いてずっと路上に止めている車がある」「通勤のために除外標章を使っている人がいるみたいなんやけど」といった不正使用を怪しむ通報が、住民らから毎日のように府警に寄せられる。