産経WEST

田舎、持ちませんか?古民家を「仮想の村」に 香川・三豊市

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


田舎、持ちませんか?古民家を「仮想の村」に 香川・三豊市

古民家「松賀屋」の母屋でくつろぐ写真家の藤岡優さん=香川県三豊市仁尾町 古民家「松賀屋」の母屋でくつろぐ写真家の藤岡優さん=香川県三豊市仁尾町

 帰る田舎が欲しい-。そんな人々が気軽に帰省気分を味わえる「仮想の村」として、香川県三豊市仁尾町の古民家「松賀屋」が21日、オープンする。消滅の危機にある古民家を村に見立てて支援者を集め、保全する取り組み「シェアビレッジ」の第2弾。主催者は、歴史を残しつつ地域を活性化する手段として期待を込める。

 松賀屋は、塩の売買で財を築いた地元の有力者、塩田忠左衛門の旧宅で明治時代後期に建てられた。敷地には2階建ての母屋のほか、離れや蔵などが立ち並び、当時の雰囲気が漂う。40年以上空き家になっていたのを、地元の若手事業主らでつくる町おこし団体「誇」が平成26年に買い取り、修繕を続けていた。メンバーで写真家の藤岡優さん(31)は「仁尾の歴史が詰まっている。残さなければと思った」と振り返る。

 当初目指していた旅館としての開業は、資金が足りず断念。その後、起業家の武田昌大さん(30)が昨年5月に秋田県五城目町で始めたシェアビレッジを知り、松賀屋を「仮想の村」として再生することを決めた。

 「年貢」と呼ばれる年会費3千円を納めると「村民」となり、“帰省”の権利を得る。漁港の朝市での競り体験や、住民がガイド役の町歩きツアーを予定。仁尾の塩と秋田の米でおにぎりをつくるイベントも計画中だ。インターネット上で資金を募り、夏までに村民の宿泊部屋の整備を目指す。

 藤岡さんは「地元の人脈を生かして、仁尾の魅力と『村民』をつなぐ拠点にしたい」と話した。

このニュースの写真

  • 田舎、持ちませんか?古民家を「仮想の村」に 香川・三豊市

「産経WEST」のランキング