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【経済裏読み】「共倒れはごめん」沈む中国から逃げ出す韓国 “過剰依存”今さら後悔、駆け込んだ国は?

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【経済裏読み】
「共倒れはごめん」沈む中国から逃げ出す韓国 “過剰依存”今さら後悔、駆け込んだ国は?

国民向け談話で、経済の非常事態を宣言した韓国の朴槿恵大統領=1月13日、ソウル(聯合=共同) 国民向け談話で、経済の非常事態を宣言した韓国の朴槿恵大統領=1月13日、ソウル(聯合=共同)

 韓国がチャイナショックの影響を強く受けやすい背景には、海運や造船、鉄鋼、電子機器、機械など輸出入の影響を受けやすい業種を多く抱えている事情もある。

 さらに韓国では、輸出に占める新興国の割合が58・8%(14年、IMF統計)とアジア諸国の中でも高く、中国の成長減速に伴って新興国の成長が鈍化した影響も直撃した。

 そのため持続的な成長を遂げるには、「過度な中国依存の是正が課題」と向山氏は指摘する。

■存在感増すベトナム

 韓国では輸出の不振が続く中、ベトナム向けは近年増加基調で推移。15年は前年比24・3%増となった。ベトナム向け輸出が伸びた結果、ベトナムは15年、中国と米国、香港につぐ4番目の輸出相手先になった。

 輸出が著しく増加した背景には、韓国企業のベトナム投資が拡大し、現地生産も増えて韓国から生産財や資本財の輸出が誘発されたこともある。

 向山氏は「とりわけサムスン電子によるベトナムでの現地生産が本格化した影響が大きい」とみる。

 韓国の対外直接投資額(韓国輸出入銀行データ、実行額ベース)の推移をみると、中国への投資額が減少傾向にあるのに対し、ベトナムへの投資額は安定的に推移。大企業による投資に続き、中小企業のベトナム投資が増えた。特に中小企業にはベトナムが14、15年、最大の投資先となった。

 ベトナム向け投資が増えた理由として、向山氏は、(1)中国と比較して労働コストが低廉なため生産拠点として魅力がある(2)一定の人口規模(9000万人強)があり、市場としての魅力がある-などの理由を挙げる。

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