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京都・鴨川で床開き 一足早く夏の風情
京都に初夏の訪れを告げる「鴨川納涼床」が1日、鴨川沿いの料亭や旅館91店で始まり、ひと足早い夏の風情を楽しむ観光客らでにぎわった。
桂小五郎(木戸孝允)ゆかりの料亭「幾松(いくまつ)」(京都市中京区)でもこの日から床開き。花街・島原の葵太夫が艶やかな衣装で登場したほか、宮川町の芸舞妓(まいこ)2人も花を添え、なじみの予約客らを楽しませた。
京都地方気象台によると、この日の最高気温は27・8度と日中は例年より4・8度高かったが、日が暮れるにつれ心地よい涼しい風で過ごしやすい陽気に。友人らと訪れた女性(40)は「床開きが始まると、京都の夏が始まったなという気持ちがします」と笑顔で話していた。
また、同じく床開きとなった料亭「たん熊」(同市下京区)では、祇園祭の「休み山」で復活を目指す鷹山(たかやま)の囃子(はやし)方が囃子を奉納。夏の情緒を演出した。