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運送業の6割に長時間労働の違反 全業種で最悪、脳・心臓疾患などの労災に直結 大阪労働局調べ

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運送業の6割に長時間労働の違反 全業種で最悪、脳・心臓疾患などの労災に直結 大阪労働局調べ

 大阪府内の運送業者の約6割で、長時間労働に関する違反があることが、大阪労働局の平成27年の定期監督結果で分かった。違反率は全業種の中で最も高く、勤務の過酷さは労災件数にも反映しており、国土交通省は28年度から2年かけて長時間労働の解消に向けた実証実験に乗り出すという。

 同労働局によると、27年に定期監督を実施した大阪府内の「道路貨物運送業」の事業所は261カ所。このうち58・6%にあたる153カ所で労働時間の違反があった。違反率は全業種の中で最も高く、26年(59・6%)と同程度だった。

 労働基準法は労働時間を1日8時間、週40時間までと定め、同法36条に基づいた「三六(さぶろく)協定」と呼ばれる労使協定を結んで労基署に届け出れば残業が可能になる。監督結果によると、三六協定を締結していないのに法定時間を超えて労働させたり、三六協定で定めた限度を超えて働かせたりしていたという。

 国交省が昨年9月、ドライバー5千人を対象に実施した調査では、長距離運転手の平均拘束時間は16時間を超え、乗車から荷役開始までの待ち時間が2時間を超える割合は29%に上る。

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