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【ニュースの深層】京都悲願、文化庁移転決定 庁舎や新分野と連携…課題は多く

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【ニュースの深層】
京都悲願、文化庁移転決定 庁舎や新分野と連携…課題は多く

京都府庁旧本館前に立てられた文化庁移転決定の看板 京都府庁旧本館前に立てられた文化庁移転決定の看板

  京都への文化庁移転が正式決定した。地方移転の検討対象となった中央省庁7機関のうち、移転が正式に決まったのは文化庁だけ。京都は明治期に東京に首都移転するまでは“都”だったという自負もあるだけに、今回の移転実現について門川大作京都市長も「まさに悲願だった」と喜ぶ。

 京都市は昭和から平成にかけての一時期、文化学術の関係機関の移転を求めたこともある。当時は一顧だにされなかったが、平成19年に文化庁の「関西分室」が京都国立博物館内に設置された経緯もあるなど、京都にとって文化庁移転は古くて新しいテーマだった。

 ただ、移転交渉は難航した。実際の移転にあたっても課題は山積している。

 誘致にあたって京都側は「関西には国宝の5割、重要文化財の4割が集まる」など移転の意義を訴えたが、文化庁の担当者は「省庁との連携や国会対応の問題などから東京に置いたほうがいい」と主張。京都に置いた場合、旅費や人員の増加などでさらに経費が発生するという反論もあった。結局、外交や国会対応など一部業務については東京に残し、文化財保護など大半の業務を京都に移す形で決着したが、庁内には不満もくすぶるという。

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