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従業員死亡は「他殺」 後頭部押え溺死させられたと故意性認定 大阪高裁が保険金請求棄却

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従業員死亡は「他殺」 後頭部押え溺死させられたと故意性認定 大阪高裁が保険金請求棄却

 兵庫県内の海で平成24年に溺死した男性従業員=当時(46)=の生命保険金をめぐり、受取人になっていた大阪府内の建設会社が、損害保険会社に保険金1億円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が25日、大阪高裁であった。中村哲裁判長は、請求を退けた1審大阪地裁判決に続き「男性の死亡は、建設会社の代表取締役らの故意によるもの」と認定、会社側の控訴を棄却した。

 兵庫県警は殺人の疑いもあるとみてこれまでに代表らから事情聴取を行ったとされるが、立件には至っていない。県警は「捜査中であり、コメントできない」としている。

 男性は24年3月、兵庫県播磨町の岩場近くの海でうつぶせで浮いているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。

 訴訟で建設会社側は、男性が現場で足を滑らせて転倒し顔面を強打して海に転落したと主張したが、中村裁判長は1審と同様に、保険会社が依頼した医師の鑑定書に基づき「男性が後頭部を押さえつけられ、呼吸ができない状態でけいれんを起こして溺死したと推認できる」と他殺による死亡と判断した。男性が建設会社代表に嘘の投資話を持ちかけて損害を負わせていたことなどから「保険金取得の意図があった」とした。

 また、男性と一緒に海に行った知人が、代表の知り合いの暴力団組員の指示で現場まで連れ出したとし、実行犯は特定していないものの、代表、組員、知人の3者の共謀があったと結論づけた。

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