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ウミネコの産卵数、過去最少 出雲・経島

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ウミネコの産卵数、過去最少 出雲・経島

産卵数が過去最少と分かった経島のウミネコ(出雲市提供) 産卵数が過去最少と分かった経島のウミネコ(出雲市提供)

 ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている島根県出雲市の経島(ふみしま)で、市が産卵状況を調査し、180カ所の営巣と339個の産卵数を確認した。産卵調査を始めた昭和49年以降、最少の産卵数。市は、3月に寒い日が多かったことが影響したとみており、「暖かくなれば産卵数も増える」と期待して推移を注意深く見守っている。

 経島は、同市・日御碕漁港の100メートル沖にある面積約4千平方メートルの禁足地。ウミネコは冬に飛来、春に産卵して夏に離れる。

 調査は、同市在住の島根県野生生物研究会員、浜田義治さん(73)と市文化財課職員ら計5人が、通常は立ち入りできない経島に上陸して実施。営巣状況や産卵個数について、1区画(4平方メートル)ずつ計85区画(計340平方メートル)にわたって調べた。

 この結果、過去30年間の平均値と比べ、営巣数は100カ所少なく、産卵数も104個下回った。

 浜田さんは「3月中は最低気温が5度を切る日が6日間もあり、巣作りが遅れた。しかし、3月24日の飛来数調査では昨春より230羽多い1155羽を確認しており、今後好天が続けば、産卵数も増える」と話した。市は、卵の孵化(ふか)状況を5月20日頃に調査する。

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