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【関西の議論】たった29人の訴えだけで…原発止めた司法に激怒、「立地県がもてあそばれている」と地元住民

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【関西の議論】
たった29人の訴えだけで…原発止めた司法に激怒、「立地県がもてあそばれている」と地元住民

大津地裁が決定した関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めに喜ぶ住民側の関係者=3月9日、大津市 大津地裁が決定した関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めに喜ぶ住民側の関係者=3月9日、大津市

 再稼働していた関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)が3月9日、大津地裁の仮処分決定によって運転を禁じられ、停止を余儀なくされた。同4号機も決定が覆らない限り再稼働できない。2基の停止は、関電の電気料金値下げ見送りなど生活の分野に波紋を広げている。稼働中の原発を司法判断が止めるという前代未聞の事態から1カ月余り。“原発との共生”が再び暗礁に乗り上げた地元には、怒りや不安、不信感が渦巻いている。

“二転三転”の司法判断

 「裁判所ごとに判断が違い、立地自治体がもてあそばれているような状況だ」

 3月9日、大津地裁が運転差し止めを命じた直後、報道陣の取材に応じた高浜町の野瀬豊町長は、険しい表情で口を開いた。

 過激ともとれる表現を使ったのは、過去にも同様の仮処分に振り回された経験があるからだ。

 昨年4月、福井地裁が同じ2基の運転を禁じる仮処分を出した。折しも、2基は2月に原子力規制委員会の審査に合格したばかり。3月には町議会が再稼働に同意し、再稼働に必要な地元同意の手続きが野瀬町長の判断に移った直後のことだった。

 裁判長交代後、関電が申し立てた異議が認められ、決定が覆されたのは8カ月後の12月24日。12月に入って相次いで再稼働に同意した野瀬町長、西川一誠知事はともに、「地元同意は司法判断とは関係ない」と繰り返したが、大きな不安材料となっていたことは想像に難くない。

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