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【関西の議論】暗転ドッグショー チャンピオンになるはずが訓練先で「失踪」…法廷闘争で対立した愛犬の〝財産価値〟

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【関西の議論】
暗転ドッグショー チャンピオンになるはずが訓練先で「失踪」…法廷闘争で対立した愛犬の〝財産価値〟

ドッグショーで優勝させるため、飼い主が愛情と金を注いできた愛犬が預け先のハンドラーのところから行方不明になってしまった。飼い主側は捜索費用を含めた損害賠償を請求したが… ドッグショーで優勝させるため、飼い主が愛情と金を注いできた愛犬が預け先のハンドラーのところから行方不明になってしまった。飼い主側は捜索費用を含めた損害賠償を請求したが…

 犬の姿形を審査するドッグショーで優勝させるべく、愛情と金を注いできた血統書付きの愛犬。訓練担当のプロのハンドラーに預けたところ、柵から逃げ出し、行方不明になってしまった。飼い主側は「将来のチャンピオン犬だった」として、捜索に要した費用も含め約700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に訴訟を起こしたが、ハンドラー側は「チャンピオン犬にほど遠く、価値はゼロに近い」と真っ向から争った。裁判所も「飼い主にとってはわが子同然の存在」と認めた愛犬の価値は-。

〝名家〟の出身

 判決によると、失踪したのは平成24年6月生まれのメスのチワワ「モモ」(仮称)。生まれながらにしてトップになることが義務づけられたような、いわば〝名家〟の出だった。

 母親の「リリ」(同)は社団法人「ジャパンケネルクラブ」(JKC、東京)が主催するドッグショーのチャンピオン犬。さらにリリの親もアメリカチャンピオンという、親子2代にわたる「勝者の系譜」を誇っていた。3代目のモモも当然にその期待を背負っていた。

 JKCのホームページによると、ドッグショーは犬の姿形を審査する品評会。それぞれの犬種の「理想」にもっとも近い犬を評価する目的で行われ、「犬種美の祭典」とも呼ばれる。

 飼い主は25年4月、モモをJKCチャンピオンにするため、ペットショップなどを経営する男性にトレーニングを依頼。この男性こそ、母親のリリを王座につかせた、プロの名ハンドラーだったという。

脱走は運命!?

 一般にハンドラーとは「ドッグショーで犬をリードで引き、審査員の指示に従って犬を歩かせ、審査員に見せる」(地裁判決より)のが役割だ。ライバル犬との駆け引きや事前の訓練も含め「賞をとるまでのあらゆること」(同)を担うとされる。

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